上月財団40周年まとめ情報(2002年~2011年)

財団の周年まとめ

2022年に設立40周年を迎えた一般財団法人 上月財団の歴史についてまとめてみました!今回は2002年~2011年頃について紹介します。

スポーツやアスリートへのサポート

上月教育財団(現・上月財団)は21世紀を迎え、新たな時代を切り拓いていく有能な人材を世の中に送り出すために2002年度から「スポーツ選手育英奨学事業」(のちに「スポーツ選手支援事業」に改称)をスタート。国を代表する現役のスポーツ選手を対象に、さらに競技力をアップし、記録を更新できる環境を整備するための支援として、助成金を給付することとしたそうです。
上月景正氏は、「スポーツを頑張っている人は練習も勉強もしているので、アルバイトもできず活動資金に恵まれない。それでも青春時代に競技に打ち込み、人々に元気や勇気を与えている。十分ではないかもしれないが、支援の手を差し伸べたい」「一流選手になってグローバルに活躍してくれたら喜ばしいが、それよりも一流の人間になってもらいたいと考えている」と語っていました。

また、2003年3月に「財団法人 上月スポーツ財団」が設立しました。上月教育財団から「スポーツ選手育英奨学事業」を引き継いだとのことです。
上月スポーツ財団の誕生により、スポーツ選手や指導者のサポート・顕彰事業のほか、選手活動の基盤部分にあたる研究関連分野のサポートも行うようになりました。

漫画・アニメーターなどのクリエイター育成をサポート

上月教育財団では、2003年度から「デジタルゲームクリエイター育成事業」を始めました。高レベルのデジタルゲームの登場により、文化としての発展が期待される分野の“若き作り手”へのサポートとのことです。
翌年には新しく「漫画家育成事業」(現・クリエイター育成事業)をスタート。「クール・ジャパン」という言葉も誕生し、日本の漫画・アニメが世界から注目を浴びる中で、新たな才能の出現を支援したそうです。第1回の助成対象者は20人で、その後応募数や対象者数は増え、支援を受けた人々はプロの漫画家や各方面で活躍しているようです。

スポーツ・教育・文化事業を統合

2005年、上月スポーツ財団に上月教育財団と上月情報教育財団を統合し、「財団法人 上月スポーツ・教育財団」に名称が変更となりました。スポーツ・教育・文化の分野における3つの事業を統合した財団として新たなスタートを切ったといいます。

「スポーツ選手支援事業」は、初年度の対象者が水泳と体操の2競技だけでしたが、2022年にはスキー、スケート、柔道など13競技に増えました。サポートした人数も通算1,327人と年を追うごとに増加しているとのこと。
2007年に「スポーツ選手顕彰事業」は「上月スポーツ賞」へと名称を改め、オリンピックや世界大会などで結果を残したプレイヤーに贈られる顕彰制度として定着。
「スポーツ団体・競技大会助成事業」は、2021年度までに延べ410件を超えるサポートを行ったようです。

そして2010年には、財団の活動に対して文科大臣から「スポーツ功労団体表彰」を受けていました。

情報化社会に対応したサポート

上月教育財団や上月情報教育財団時代も含め、情報教育研究助成、ベンチャー支援など教育・文化活動は引き続きサポートを行っていたようです。
2004年度には「エデュテインメントソフト開発研究助成事業」も加わり、同年にスタートした「情報機器給付事業」は2005年から「教育・文化振興事業」へと発展。
「学生ベンチャー支援事業」は2008年度から「ベンチャービジネス支援事業」に名称を変更し、学生だけでなく若手社会人、創業期のベンチャー企業に事業資金を融資する制度に改めたそうです。

まとめ

2012年に設立30周年を迎えた上月スポーツ・教育財団は、社会や時代の要請に応えながら教育・スポーツ・文化事業を推進してきました。“人を育てる事業”を厳粛に進め支援を行ってきた同財団は、その功績を認められ文部科学大臣から表彰されています。