上月財団40周年まとめ情報(2012年~2022年)

財団の周年まとめ

2022年に設立40周年を迎えた一般財団法人 上月財団の歴史についてまとめてみました!今回は2012年~2022年頃について紹介します。

上月財団としてスタート

上月スポーツ・教育財団は2013年に「一般財団法人 上月財団」として新しくスタートを切りました。「スポーツ選手支援事業」では2014年に、優れた資質を持つジュニア選手枠を新設。東日本大震災で被災した選手を含む83人に、1人年額60万円の助成金を給付したそうです。国からサポートを受けられる前の学生・生徒を経済的に援助し、競技力をアップさせるためのサポートを続けているといいます。

また、オリンピック金メダリストに対し、その栄光をたたえるため新しく「上月スポーツ大賞」を授与することとしました。
2012年に体操の内村航平選手、2016年は競泳の萩野公介選手、2014年はフィギュアスケートの羽生結弦選手など数多くの金メダリストを表彰したとのことです。40周年記念誌には、羽生選手のスピーチ内容や色紙の写真が掲載されていました。

2003年度からスタートした「スポーツ研究助成事業」は、12年間で100件超の研究に助成したそうです。「スポーツ団体・競技大会助成事業」でも様々なサポートを実施し、2013年度~2021年度までの間に250にも及ぶ大会を支援したようです。

クリエイターや日本の伝統文化を守る活動へのサポート

「漫画・アニメーター育成事業」は2015年から対象の枠を拡大し「クリエイター育成事業」として若き才能を発掘・支援しているようです。そのジャンルは多岐にわたり、イラストレーター、ゲームクリエイター、デジタルアーティストなど創作活動を行っている人が対象とのこと。
2004年に事業を始めてから累計610人に助成を行い、その数多くがプロの漫画家やイラストレーター、アーティストとして第一線で活躍しているようです。

幅広い支援活動として、毎年実施されている全国高等学校ロボット競技大会の後援、東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻・アニメーション専攻のDVD制作の助成などを行っているそうです。
また、社会貢献に繋がるものは限定せずにサポートしていこうという考えのもと、2013年より「教育文化・社会支援事業」へと名称変更。翌年からは日本の伝統文化を守るという観点から、「新富座こども歌舞伎」泰明小学校公演を協賛したとのことです。

東京オリンピック開催

2021年に東京オリンピック・パラリンピックが開催されました。出場選手の中には、「上月スポーツ選手支援事業」認定選手である卓球女子の石川佳純選手、伊藤美誠選手、平野美宇選手の姿もありました。
2012年度の認定式で代表として誓いの言葉を述べたのは、小学生だった伊藤選手と平野選手だったようです。そして東京オリンピックで3人は団体にて銀メダル、伊藤選手は混合ダブルスにて金メダルを手にしました。

東京オリンピックにはほかにも同財団が支援してきた60人の選手が出場し、11人のメダリストが誕生したそうです。
上月財団にとってこの10年は、東京オリンピックを目指して世界に挑んだプレイヤーたちに寄り添い、一緒に歩んだ10年だったといいます。

eスポーツなど新分野へのサポート

東京オリンピックで初めて採用されたスポーツクライミングは、W杯に日本人優勝者が複数出るなど関心が高まっていました。同財団は2018年に行われた第13回ボルダリングジャパンカップ大会から後援を行っており、第14回大会には、財団支援対象の3人の中学生選手が出場したようです。

また、新しいスポーツとして昨今注目を集めているのが「eスポーツ」です。2018年にeスポーツ3団体が1つにまとまった「一般社団法人日本eスポーツ連合(JeSU)」が活動をスタートしました。世界中で大会が行われ、オリンピックに採用されることを目指していることから、同財団は2019年よりJeSUの選手育成に関するサポートを始めたとのことです。

まとめ

上月財団の「未来を担う若い人材を育てていく」という理念は、上月教育振興会の設立以降変わっていません。財団の支援事業は価値観の多様化、社会様式の変化に対応しながら新しい分野へ領域を広げ、新しい社会に相応しいものへと変化し続けています。数々の支援により、多くの才能ある若者がプロアスリートやクリエイターとして第一線で活躍していることがわかりました。
上月財団はより良い社会を作っていくため、今後も社会貢献を続けていくようです。